
高齢者にとって、フレイル(虚弱)は健康リスクを引き起こす重要な要因です。筋力や認知機能の低下、体力の衰えなどが進行すると、日常生活の質が低下し、事故や病気のリスクが増加します。しかし、フレイルは予防や改善が可能です。そのためには、運動や栄養、社会的なつながりといった多角的なアプローチが求められますが、音楽療法もその有効な手段の一つと私たちは思っています。
フレイルとは?
フレイル(虚弱)とは、加齢によって身体や精神が弱くなり、日常生活を送るうえでの機能が低下した状態を指します。特に高齢者に多く見られ、筋力や体力、認知機能、社会的なつながりなど、さまざまな面で衰えが進行します。フレイルになると、病気やけがをしやすくなり、回復が遅れるため、生活の質が低下する危険があります。

フレイルの特徴的な兆候には、体重の減少や疲れやすさ、歩行速度の低下、筋肉量の減少、活動量の減少などが挙げられます。また、精神面では、気分が落ち込みやすくなったり、社会的なつながりが減少したりすることもあります。このような状態が続くと、フレイルは進行していき、最終的には寝たきりや認知症など、さらに深刻な問題に繋がることがあります。
しかし、フレイルは予防や改善が可能な状態です。適切な運動や栄養の摂取、社会的な交流が、フレイルの進行を防ぐために非常に重要です。また、音楽療法や認知トレーニングなど、さまざまな方法でフレイル予防に取り組むことができます。
フレイルの予防には、日々の生活の中で少しずつ意識的に体を動かし、健康的な食事を摂り、社会とのつながりを大切にすることが必要です。たとえば、散歩をしたり、友人とおしゃべりをしたり、趣味を楽しんだりすることで、心身の健康を保つことができます。とよたMケアの会ではそんなフレイル予防を推進しています。
音楽療法とフレイル予防
- 認知機能の向上
音楽は脳を活性化させる力を持っています。特に、音楽療法が認知症予防に効果的だと言われる理由は、音楽が記憶、感情、注意、言語能力など、さまざまな脳の領域を同時に刺激するためです。例えば、昔馴染みの曲を聴くことで、過去の記憶を呼び起こし、脳の働きを活性化させることができます。歌を歌うことも言語能力を刺激し、認知機能の維持に役立ちます。 - 筋力とバランス感覚の向上
音楽に合わせて体を動かすことは、筋力や柔軟性、バランス感覚を維持するために有効です。例えば、音楽療法ではリズムに合わせて手を振ったり、足を踏み鳴らしたりする運動が行われます。このような運動は、筋肉を鍛え、転倒リスクを減らすのに効果的です。また、リズムに合わせた体の動きは、歩行の安定性を高め、日常生活の自立性をサポートします。 - 心の健康の促進音楽は心の健康にも大きな効果があります。音楽を聴くことでリラックス効果が得られ、ストレスや不安を軽減できます。特に、フレイルの予防においては、精神的な健康が非常に重要です。音楽療法を通じて、心地よい感情を引き出すことができ、前向きな気持ちや活力を保つ助けになります。
- 社会的なつながりの強化
音楽は人と人とを結びつける力を持っています。グループで音楽活動を行うことで、他の人との交流が生まれ、孤独感や社会的孤立を防ぐことができます。特に高齢者にとって、社会的なつながりは心の健康を維持するために不可欠です。グループで合唱をしたり、楽器を演奏したりすることで、コミュニケーションの機会が増え、社会的なつながりを強化できます。
音楽療法の具体的な方法
- 音楽に合わせた体操
音楽のリズムに合わせて手足を動かしたり、軽いストレッチを行ったりすることで、筋肉をほぐし、柔軟性を保つことができます。お勧めの方法は、ゆったりとした曲を使って深呼吸をしながら体をほぐすことです。例えば、クラシック音楽や民謡など、リズムが一定でゆっくりとした音楽を選びます。 - 歌を歌う
歌うことで呼吸が深くなり、肺活量を維持することができます。また、歌詞を覚えることで記憶力を刺激し、楽しい気分を高めることができます。好きな曲を一緒に歌うことで、気分もリフレッシュします。 - 楽器を演奏する
簡単な楽器(カスタネットや鈴など)を使って、リズムを取ることも音楽療法の一環です。体を動かしながら音を出すことで、筋力や協調性を高めることができます。音楽療法士の指導のもとでグループ活動を行うのも、楽しみながら効果的に体を鍛える方法です。 - 音楽鑑賞
思い出深い音楽を聴くことも有効です。懐かしい歌を聴くと、記憶が蘇り、感情が豊かになります。特に、音楽には安心感や心地よさをもたらす効果があり、フレイル予防において心身をリラックスさせる重要な役割を果たします。
まとめ
音楽療法は、フレイル予防に非常に効果的な手段の一つです。認知機能の向上、筋力やバランス感覚の維持、心の健康の促進、そして社会的なつながりを深めることで、高齢者の健康を支えることができます。日常生活に音楽療法を取り入れ、楽しみながら元気に過ごすことが、健康寿命を延ばす鍵となるでしょう。
音楽を通じて、身体も心も元気に保ち、フレイル予防を一歩進めていきましょう!
とよたMケアの会ではフレイルを予防し、認知症を防ぐためのプログラムをたくさん用意して皆様の参加をお待ちしています。
迷っている方も、まずはお気軽にお問い合わせください。第一歩を踏み出しましょう!
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歌声ひろば
地域にお住まいの高齢者と一緒に、馴染みの歌や懐かしい歌を大きな声で歌い、親睦を図る活動です。

リズム体操
音楽に合わせながら全身を動かす、有酸素運動の要素が入った体操です。 音楽・リズムに合わせながら身体をうごかすことは、認知症予防にとって効果が期待できます。

シニアコーラス
シニア世代が参加するコーラスグループです。コーラスに参加することで、心身ともに健康を維持したり、新しい交友関係を築いたり、生きがいを得ることができます。

音楽サロン
古民家を使い、昔懐かしい音楽と語りで古き良き昭和を思い出す文化的な音楽サロンです。
繊細な音色聴き、楽しいおしゃべりできる空間です。

講師派遣
Mケア(音楽療法)の資格を持った講師が、自治体の公民館、体育館などで実技講演させていただいています。

ドラムサークル
輪になって、即興的につくりあげる打楽器、パーカッションのアンサンブルです。参加者が一体感を感じながら楽しい時間を共有します。人々の心の扉を開き、協調性を促進する効果が期待できます。

