
音楽療法とは、音楽を活用して心身の健康や生活の質(QOL)を向上させる治療法・支援方法のことです。専門的な訓練を受けた音楽療法士が、個人またはグループに対して音楽を用いた介入を行い、心理的、感情的、身体的、認知的、社会的な目標を達成することを目的としています。
とよたMケアの会の音楽療法の特徴

とよたMケアの会の音楽療法の特徴として4つあります。
まずは「非言語コミュケーション手段」として活用することです。
音楽は言葉の壁を越え、感情や思考を表現する手段としても活用できます。特に言語による表現が難しい方は自己表現することが難しく、何か変わるものが必要です。そんな方にお勧めしているのが「ドラムサークル」です。音楽の知識がなくても、楽器を触ったことがなくても、どんな形でも自己表現ができます!!
次に「個別性のあるアプローチ」です。
お客様のニーズや状況に応じて、即興演奏、歌唱、楽器演奏、音楽鑑賞などの手法を使います。具体的に言いますと、「ドラムサークル」「歌声ひろば」「音楽サロン」などになります。
音楽といっても色々あります。年齢層により使う音楽も変えて、幅広い世代が楽しめるように工夫しています!!
次に「科学的根拠に基づく実践「です。
とよたMケアの会には、音楽療法学会の音楽療法士がいます。
音楽療法は心理学、神経科学、医学などの分野で研究されていて、その効果が実証されています。
音楽療法士はそれらの方法を取り扱う専門知識を有しており、プログラム構成、時間配分など綿密に作り込んでいます。ぜひ体験してみてください!!
最後に「音楽療法とスポーツトレーナーとの融合」です。
音楽療法単体だけでは健康増進にはつながりません。
とよたMケアの会では音楽療法にスポーツを組み合わせることにより、皆様がより健康的に過ごせるようにしています。もちろんスポーツトレーナーの資格をもったプロが指導するため、筋力アップも同時に行えます。音楽を使い、誰でも無理なく筋力維持向上が図れるプログラムを構成しています。「リズム体操講座」というプログラムで楽しく汗を流しましょう!
音楽療法の歴史

音楽療法という言葉まだまだ認識されておらず、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、実は長い歴史があります。その歴史は、人類の歴史そのものと深く結びついています。
音楽は古代から癒しや儀式のために用いられてきましたが、科学的な治療法としての音楽療法が確立されたのは20世紀に入ってからになります。
古代〜中世
古代エジプトやギリシャでは、音楽が病気の治療や心の安定のために使われていました。皆さんもよく知っているギリシャの哲学者ピタゴラスは、音楽が身体と魂の調和をもたらすと考え、「音楽の医学的効果」を説いています。
また、宗教と音楽も密接に関係し始めたのもこの頃です。中世ヨーロッパでは、教会音楽が人々の心を癒す手段として重要視され、チベットやインドでも、音楽は瞑想や祈りの一環として心身の浄化に役立てられました。音楽療法の走りと言えるエピソードですよね。
18世紀〜19世紀
18世紀になると、音楽が精神疾患に与える影響についての記録が見られます。また、フランスやイギリスで音楽が精神病院やリハビリ施設で使用されました。私たちもなんとなく気づいているのですが、音楽には力があり、癒されたり、励まされたり色々な効果を体験しますよね。それらを科学的に研究として始まったのが19世紀になります。
音楽の心理的・生理的な効果についての科学的研究が進められ、音楽が心拍数や呼吸、血圧に影響を与えることも確認されています。
20世紀〜
音楽療法は20世紀になると確立されていきます。第二次世界大戦後、戦争で負傷した兵士のリハビリのために音楽が効果的であることが確認され、音楽療法士の専門教育が始まりました。そして、アメリカでは1940年代に、音楽療法が正式に学問として認められ、音楽療法士の資格制度が整備されました。
その後、1950年、アメリカで**全米音楽療法協会(NAMT)が設立され、学術的な発展が加速しました。
日本における音楽療法
日本では1960年代以降、音楽療法が医療や福祉分野で注目されるようになりました。そして1995年、日本音楽療法学会が設立され、国内での専門教育や研究が進展したのですが、医療行為としては認められないために、音楽療法士の立場は、福祉分野という限られた世界で活動することがほとんどです。
音楽療法の今後
21世紀に入り、音楽療法は心理学、神経科学、リハビリテーション医学と連携しながら、エビデンスベースの治療法として確立し始めていますが、まだまだ医療行為としては認められません。音楽の力を確信しつつも、リハビリテーション、オリエンテーション程度の扱いしか受けられないですが、音楽療法士たちは新しい形態が模索し、多様な場面での活用ができるよう頑張っています!!
現在音楽療法が活用されている現場
医療分野
- 病院やリハビリ施設で、患者の治療やリハビリの一環として音楽療法を提供します。
- 例: がん患者の緩和ケア、産後うつ病のサポート。
教育分野
- 学校や特別支援教育の現場で、発達支援や学習意欲の向上を目指した音楽活動を行います。
- 例: ADHDや学習障害の子どものための音楽セッション。
福祉分野
- 高齢者施設、障がい者施設などで、生活の質の向上を目指します。
- 例: デイサービスでのリズム体操や歌唱活動。
地域社会
- 地域の健康促進や孤立防止を目的とした音楽イベントやプログラムを企画・実施します。
- 例: 子どもから高齢者まで参加できる音楽ワークショップ。
精神保健分野
- 精神疾患を抱える人々の治療やリハビリの一環として音楽療法を実施します。
- 例: PTSD(心的外傷後ストレス障害)患者への音楽セッション。

