
「音楽は心の薬」と言われることがありますが、科学的にもその効果が証明されていることをご存知ですか?
音楽療法は医療や福祉の現場で取り入れられ、心と体の健康回復や維持、ストレスケア、認知症症状の緩和に大きく貢献しています。
今回は、音楽療法の具体的な効果や、どのように音楽が私たちの健康を支えてくれるのかを詳しく解説してみます。
音楽療法とは
音楽療法とは、音楽を使って心身の健康を回復・維持する治療法です。
専門の資格を持つ「音楽療法士」が、対象者に合わせた音楽を提供し、聴く・歌う・演奏する・身体を動かすなどの活動を通じて、症状の改善や癒しをもたらしてくれます。
音楽療法の種類
- 受動的音楽療法
音楽を「聴く」ことでリラックスや心身の調整を図ります。- 例:睡眠導入、ストレス緩和、リラクゼーション音楽
- 能動的音楽療法
歌う・楽器を演奏する・身体を動かすなど、音楽に積極的に関わることで心身を刺激します。- 例:認知症患者がリズムに合わせて手拍子や歌を歌う活動
音楽が心身の健康に与える効果
リラックス効果と自律神経の調整
音楽は「副交感神経」を優位にし、心拍数や血圧を下げる効果があります。
- クラシック音楽や自然音(波の音、雨音)を取り入れた音楽は、ストレスや緊張を和らげ、リラックス状態を作り出します。
- アメリカの研究によると、ゆっくりとしたテンポの音楽を聴くことで、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が抑えられたとの報告があります。
- 1日の終わりに静かなピアノ曲を聴くことで、心地よく眠りに入ることができます。
痛みの軽減
音楽は痛みを感じにくくする効果も持っています。
- 音楽を聴くと「エンドルフィン」と呼ばれる脳内の快楽物質が分泌され、痛みの感覚が軽減されることが分かっています。
- 手術後の患者や慢性痛の治療においても、音楽療法が補助的に使用されています。
実例
- がん患者が治療中に音楽を聴くことで、痛みや不安が和らぎ、治療への前向きな姿勢が生まれることが確認されています。
睡眠の質の改善
- ゆったりとした音楽(BPM60程度)を寝る前に聴くと、脳波がリラックス状態(α波)になり、自然な眠気が促されます。
- 睡眠障害のある人においても、音楽療法を取り入れることで睡眠の質が改善された事例が報告されています。
おすすめの音楽
- モーツァルトやバッハなどのクラシック音楽
- 自然音と組み合わせたヒーリングミュージック
認知症への音楽療法の効果
記憶の呼び起こし
認知症患者でも、昔よく聴いた音楽や思い出の曲を聴くことで、過去の記憶が自然と呼び戻されることがあります。
- 音楽は脳の「海馬」や「扁桃体」を刺激し、情動や記憶を呼び起こす働きをします。
実例
- ある高齢者施設では、入居者が若い頃によく聴いていた歌謡曲を流すことで、会話が増え、笑顔が戻ったというケースがあります。
コミュニケーションの促進
認知症の進行により言葉での表現が難しくなった方でも、歌や楽器を通じて感情を表現することができます。
- 音楽に合わせて手拍子を打ったり、簡単な楽器を演奏することで、人とのつながりを感じられる効果もあります。
行動・心理症状(BPSD)の軽減
- 認知症には不安や興奮、うつ症状などが伴いますが、音楽療法によって穏やかな気持ちが引き出され、症状の緩和が期待されます。
- 落ち着いたリズムの曲を流すことで、夜間の不安や興奮状態が軽減される。
ストレス軽減とメンタルケア
感情の解放(カタルシス効果)
- 音楽を聴くことで涙が流れることがありますが、これは心の中の抑えられた感情が解放される現象です。
- 悲しみや怒り、不安が音楽によって癒され、心が軽くなる効果があります。
実践例
- 落ち込んだときにバラード曲や癒し系音楽を聴き、気持ちを整える。
音楽療法を日常に取り入れる方法
音楽療法は特別な知識がなくても、日常生活に簡単に取り入れられます。
- リラックスタイムに音楽を聴く
寝る前やリラックスしたい時にヒーリング音楽やクラシック音楽をかけてみましょう。 - 歌を歌う・楽器を演奏する
カラオケやピアノ演奏はストレス解消や脳の活性化に役立ちます。 - 朝の目覚めにアップテンポの音楽を
元気な曲を聴くことで、やる気や活力が湧いてきます。
まとめ
音楽療法は心身の健康、認知症のサポート、ストレス軽減に幅広く活用されています。音楽の力を日常生活に取り入れることで、より健康で豊かな毎日を過ごすことができますので積極的に取り入れてみてください。
ぜひ、好きな音楽を聴きながら、心と体を癒す時間を作ってみてください。
私たちのような音楽療法団体で音楽療法を受けるのもお勧めです!!
豊田市周辺の皆様はお気軽にお問い合わせください。

